しかし、反対に、損失が出た場合には大きいものになる可能性があります。
これは、以前解説させていただいたレバレッジと呼ばれる仕組みの性質です。
また、投資資金の全てを同じ通貨ペアに注ぎ込むことはお勧めできません。
市場が予想に反して動いたことから損失が出るとき、一気に資金を失う可能性があるからです。
投資の世界には、アセットアロケーションという言葉があります。
アセットアロケーションとは「すべての卵をひとつの籠に盛るな」という考え方です。
お金持ちがリスク回避のため、行っている資金運用法でもあります。
投資先を分散して持ち、資金を配分することで全体の収益が減るリスクを減らすことができます。
・お金を持っている人の共通点から考えられること | ネットお小遣い研究所
この考え方は、FXについても当てはまります。
初めのうちは、ドルと円の組み合わせを取引することから始めればよいと思います。
しかし、慣れてきたら徐々に他の通貨の取引もしていきましょう。
「円とユーロ」もなじみが深い通貨です。
また、オーストラリアドル、ニュージーランドドルなども人気が高まっています。
1つの通貨ペア(1ペア)だけで取引を行っていると、その国の経済情勢・政治不安などのリスクを全て背負い込むことになります。
最近では、サブプライムローン問題、リーマン・ショックで米ドルが安くなった事件があり、多くの投資家が打撃を受けたものでした。
そのため、円と外貨だけではなく、外貨と外貨の通貨ペアを併せ持つ、というような手段でリスクをヘッジ(回避)することが必要です。
FX取引に慣れてからでいいので、外貨と外貨のペアを取引することを憶えましょう。
通貨の取り扱い数や組み合わせは、FX 会社によって異なっていますので、取引したい通貨ペアを扱っているFX会社を選ぶこと、新しく利用申込をすることも考えていきましょう。
ラベル:アセットアロケーション FX哲学